歯科衛生士コラム20〜乳歯のCR、インレー〜
2019年5月7日
乳歯の虫歯への処置法
前回までに虫歯予防のフッ素、初期虫歯のサホライドのお話をしてきました。今回は虫歯になった場合の処置方法をお話します。
・コンポジットレジン修復法(CR)
コンポジットレジンは、型をとることなく、お口の中で直接、削った部分を埋めていきます。そのため、虫歯のみを削り健康な歯はほとんど削らずに済みます。また金属とは違って歯に近い白色で治すことができます。金属アレルギーの心配もないです。ただしプラスチックなので、噛む力の強い所や破折の可能性があるところには使えません。
・インレー修復法(INLAY)
インレーは、虫歯部分を削り適当な形に窩洞を作って、それに適合する形態の固形修復物を技工的に製作してはめこみセメントで固着させる方法です。噛む力の強い奥歯に用いられます。
どちらの場合も、子供は唾液が多く、また大人で用いられる様な防湿(ラバーバム)もできないため、治療中に唾液が入りやすいので、CR、インレーが乳歯の場合は脱離しやすいので治療後の経過観察はしっかりしていきましょう。また、脱離した時にはすぐに歯科医院で治療しましょう。