歯科衛生士コラム㉔
2019年7月2日
こんにちは歯科衛生士の吉田です。今日は上皮真珠についてお話しします。上皮真珠とは、赤ちゃんの歯茎に白色やクリーム色の粒のような形をしたものを見つけることがあります。見た目が真珠のようにも見えます。また一つだけでなく歯茎に数個程度現れることもあります。触っても硬さがあるわけでなく、痛みや痒みもないことが多いです。
上皮真珠が発生する原因
乳歯は細胞や組織から作られますが、そのうち吸収されずに歯茎に残ってしまったものが上皮真珠です。赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいる時、細胞分裂を繰り返しながらさまざまな組織を形成しますが、中には完全に形にならないまま残ってしまうことがあるもです。そのため上皮真珠は赤ちゃんの時期にしかみられません。
上皮真珠を見つけたら
上皮真珠は病気というわけではありません。そのため基本的には治療する必要はないものです。ただ、気になって触ったりすることで歯茎の部分に傷がついて炎症になることもあります。上皮真珠ができたらむやみに触れないようにして見守りましょう。基本的には数週間でなくなります。それ以上残ってしまっていたり、炎症を起こしてしまったら速やかに歯科医院に相談しましょう。