抜歯が必要だと言われた方へ
2024年9月3日
歯科医師は、できる限り歯を残すために治療を行いますが、場合によっては抜歯が必要になることもあります。 例えば、 以下のようなケースが考えられます。 虫歯が深刻な場合:虫歯が進行して歯ぐきの下まで達してしまった場合。 歯周病が進行した場合: 歯を支える骨がなくなり、歯が大きくぐらついている場合。 歯が割れてしまった場合: 噛み合わせや強い力によって歯が割れてしまった場合。 抜歯を行うと、骨が吸収されてしまいます。 骨の吸収が進むと、後の治療に影響を与えることがあり、 そのままにしておくと、 インプラントなどの治療が難しくなることもあります。 ソケットプリザベーション: 骨を守るための治療 抜歯後の骨吸収を防ぐために、「ソケットプリザベーション」 という治療法があります。 これは、抜歯時に患者の血液を採取し、 遠心分離機を使って細胞と血液を分離します。 そして、 人工の骨をこの細胞と混ぜて抜歯した部位に注入することで、 骨を再生させる方法です。 この治療を行うことで、抜歯後の歯茎の陥没を防ぐことができます。 将来的にインプラント治療を行いやすくすることもできます。 抜歯後の治療法::3つの選択肢 抜歯が必要になった場合、 その後の治療としては主に以下の3つの方法があります。 1. インプラント 治療内容:顎骨にチタン製のネジを埋め込み、 その上に人工歯を取り付けます。 メリット: 他の歯に負担をかけずに、自然な見た目と機能を回復できます。 注意点: 自費診療となるため、費用がかかります。 2. ブリッジ 治療内容:抜歯した部分の両側の歯を削り、 橋渡しのように人工歯を装着します。 メリット: 治療期間が比較的短い。 注意点: 両側の健康な歯を削る必要があり、 一番奥の歯がない場合には適用できません。 3. 入れ歯 治療内容: 部分入れ歯を使い、隣接する歯にワイヤーで固定します。 メリット: 比較的費用が抑えられ、適用範囲が広い。 注意点: 定期的な調整が必要で、装着感に違和感があることがあります。 口腔内の状況に応じた適切な治療を行うことで、 他の残っている歯を長持ちさせることができます。 抜歯が必要になり、その後の治療についてお悩みの方は、 ぜひご相談ください。 最適な治療法を一緒に見つけていきましょう。